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Film&Gasoline

モノクロフィルム写真がメインのフォトログです♪


by Filmgaso

ひょうたんから飛び出した一万枚の写真


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伊藤トオル氏が撮影した一枚の写真、これが今回の写真展の原点でした。

このひょうたんの看板が印象的な居酒屋の写真を撮ったのは2000年8月頃、
日頃からカメラを携えている伊藤さんが何気なく撮りためていた街の風景の一つでした。
撮影後しばらく経ったある日この場所を車で通ると、この建物が突然跡形もなくなっていたことに愕然としたといいます。
現実にはもう存在しないのに、写真には確かに存在している。シンプルだけれど、
「記録する」という写真の力をまざまざと突き付けられたように感じました。
この体験がきっかけとなって、2001年、知人のカメラマン5人に声をかけて仙台の街を記録するプロジェクトを始めました。
(まちりょく その35より)




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仙台が舞台ということで、私が定点観察している建物も多数ありました。

それがプロが撮った銀塩写真といことでとても見ごたえがありました。

じつは、見ているうちに撮影には何かしらルールがあるのでは? と感じたのです。

そこで、家に帰ってググってみたところ・・・

やっぱりありました!


――仙台コレクション(以下仙コレ)の撮影のルールとは?

伊藤:背景をぼかしたり、高い建物を下からあおるように撮るといったテクニックは使わず、標準のレンズで、
できるだけ絞って(手前も奥もピントを合わせて)、垂直なものは垂直に撮るというのがルールです。

佐々木:イメージ写真ではなく、見たものを見たままに、ですね。感情的なものを表現しないようにしています。
どこを撮るかという制限だけがないんです。
(まちりょく 仙台コレクションの座談会より)


う~ん、記録写真はかくあるべきという事でしょうか。

私もレトロ建築とか撮らせていただいてますが、もちろんこういう縛りは一切ありません。

ただ思いつくまま撮っている感じです^^;

今回の写真展は今後の私の写真になにか影響を及ぼすのでしょうか?

それは次にシャッターを切るときにハッキリしますね^^




Leica M11
SUMMILUX 35mm f1.4 ASPH.(FLE)


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Commented by getteng at 2023-03-24 22:49
film-gasolineさん
近い将来、貴兄による仙台街撮り写真展を期待しております。
但し、老生が健在な間にお願いします。
Commented by blackfacesheep2 at 2023-03-24 23:35
純粋な記録写真を撮る・・・
簡単なことじゃないですよね。
あるがまま、主観を交えず、徹頭徹尾客観的に。
ベッヒャー夫妻が撮り続けた給水塔もそうです。
私も自分の街の写真を撮るときは、主観を殺して撮ってみようかな。
なるべく引いて、様々な情報がはいるように。
10年後、20年後に値打ちが出てくるような気がします。^^
Commented by ruribitaki_pata2 at 2023-03-24 23:50
いつも通っている道沿いに突然空き地ができても
そこに何があったか思い出せないのが私の日常です(^^;

埼玉の古くからの住宅地街でも櫛の歯が欠けるように
古い家がなくなりコインパーキングに変わっていたりすることが
多くなりました。
Commented by filmanddigital at 2023-03-25 07:28
確かに歴史的に重要な意味のある写真の多くはストリートで撮られています。
普段はそれを意識して撮ることは少なくても、時には意識して撮ることも意味があると思います。

そういえば「写真とは記録である」と言ったのは森山大道さんでしたか。
Commented by photofloyd at 2023-03-25 10:16
写真の原点でしょうか
人間が見るそのものを出来るだけそのまま記録する
私は結構納得ですが・・・・しかし写真はそれだけでないのも事実ですね
いろいろと多様性のあるところで好みでよいのではとも思いますが。
こうして一つの撮影基準を作って楽しむのもそれはそれ良いのだと思います
Commented by Clearwater0606 at 2023-03-25 19:29
ちょっと記憶はあいまいですが、高校の現代国語の時間で、「写真は、客観的に真実を写すものとはいえない。撮影する時点で既にフレームに入れるものとフレームに入れないものとを、意図するしないにかかわらず撮影者は分けて写真を撮っている。写真は純粋に客観的なものとは言えないのだ。」というような事を教えて頂いたような気がします。なるほどなと感心した記憶があります。

私自身も、仕事で、モノクロネガを現像したり、印画紙にプリントしていた時期あるのですが、やり方によってかなり違うプリントが出来上がることを経験すると、客観的な記録って一体何なのだろう?と感じております。

私も、思いつくままに撮影しております。

すみません。つい語ってしまいました。
Commented by film-gasoline at 2023-03-25 23:01
gettengさん、こんばんは
いやいや、私の写真展なんてあり得ないです^^;
gettengさん、花粉と黄砂、PM2.5の季節ですね~
お大事になさってください^^

Commented by cobag2 at 2023-03-26 09:20
写真の持つ創作活動のほかにもう一つの使命というか役割として記録という部分はとても切り離す
訳にはいきませんね、
亡父は職業として旧建設省で日本の国土(海岸線との境界)を記録する事を生業としていましたが
来る日も来る日もシャッターを押していたのを覚えています ^^ ;
伊藤トオル氏とは違った意味での記録写真ではありますが父の後ろ姿はまだ忘れてはいません、
写真の持ついろんな役割や趣味性など今日のfil-gasoさんのキャプションに沈思黙考であります ^^
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 09:59
黒顔羊師匠、こんにちは
純粋な記録写真・・・
考えたこともなかった、とても興味深いものでした。
はじめ人物がまったく写っていないので違和感を感じましたよ。
でも、写真家の先生方もストレスを感じるのか、もう一台カメラを携行していたそうです。
それちらで写欲を満たす写真を撮っていたのですね^^
撮りわけることが一番ですが、フィルム代が高い現状では無理ですよね^^;
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 10:05
ruribitaki_pata2さん、こんにちは
コメントありがとうございます^^
そうそう、私も空地をみて「あれ?ここに何があったっけ?」という事が多いです^^;
大きな地震が来る度に古い建物が消えていくのが現状です。
こちらもコインパーキングはレトロ建築の成れの果てです。
古い建物は見つけたら撮っておいた方がよさそうですね^^
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 10:32
filmanddigitalさん、こんにちは
そうなんですね、ストリート写真は意外と重要なんですね!
レトロ建築はよく撮らせていただてますが、標準レンズできっちり絞って撮ることは少ないです^^;
「写真とは記録である」・・・
森山大道氏が言うと重みが違いますね^^
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 10:56
photofloydさん、こんにちは
確かにこれは写真の原点なのでしょうね。
そして、趣味としての写真となるとその表現の幅は無限に広がりますね^^
デジカメやスマホが登場してからはさらに多様性に富んでます。
一度原点も戻ってみるのも大事かも知れません^^
Commented by gaku0107boo at 2023-03-26 12:46
こんにちわ!
写真は記録、ワタクシも痛く同感です。
「仙台の街を記録するプロジェクト」、素晴らしいことですね。^^
ワタクシも「二度と見ることができない風景」を少しですが撮っておりまして、後からもっとたくさん撮っておけばよかったとよく後悔してます。
頑張ってくださいませ。v^^
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 13:47
Clearwater0606さん、こんにちは
う~む、これは「なるほど~」って頷いてしまいますね。
確かにフレームに入れるモノを選択してしまってます。
この時既に客観的なものではなくなっているんですね。
そして、モノクロフィルムはフィルムの特性でも全く違った印象になりますし、現像方法でさらに違ってきますよね。
客観的な記録・・・
そう考えだしたらきりがないですね^^;
これからはこのことを頭の片隅に置いて撮影してみようと思い始めました。
ありがとうございます^^


Commented by film-gasoline at 2023-03-26 14:15
cobag2さん、こんにちは
海岸線との境界を記録する・・・
記録写真といってもこれは壮大なスケールになりますね!
その後ろ姿を見て育ったんですね。
なるほど、cobag2さんの撮るお写真に海岸線のお写真が多い理由がわかりました^^
これからは遊び半分の創作活動と同時にしかり記録も残すように努めたいと思っております。

Commented by film-gasoline at 2023-03-26 14:21
岳の父ちゃん、こんにちは
いままで何となく撮ってきましたが、この写真展を見てからは使命感を感じるようになりました。
勝手に感じてるんですけどね^^;
「二度と見ることができない風景」大事ですね!
でも、不思議とそんな時に限って心労で写欲もなくなっていることが多いんです。
自分に鞭打ってでも撮るしかないですね^^;

Commented by golden_giraffe at 2023-03-26 22:16
なるほど、記録に徹するというのも一つのアプローチですね。
建物を撮ろうと思うとどうしても人などの動きものを入れたくなります。
たくさん集まったお写真を見ると、実直にコツコツと積み重ねていくことのパワーを感じますね。
Commented by film-gasoline at 2023-03-26 23:05
golden_giraffeさん、こんばんは
私もgolden_giraffeさんも人物を入れるのが習慣になるほど入れてますよね^^
人物がいないと物足りないとさえ感じます。
でも、そこをグッと堪えて撮影していたみたいですね。
それはすごいパワーになって見る者を圧倒しますね^^
by film-gasoline | 2023-03-24 22:27 | Retrospective | Comments(18)